いたばしTIMESのコラム企画「オレに書かせろ!」

板橋の”食”に関わる人たちが、その人のスタイルと言葉でお店のこと、板橋のこと、自分のことを発信します。

これまでの記事はこちら



初めまして。 
この度いたばしTIMESさんでコラムを書かせていただきます、齋藤まどかと申します。


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どこの齋藤かと申しますと、板橋大山にて「美味しいカレーとネパール料理の店マナカマナ」という店の齋藤です。


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今の場所で、ネパール人夫とともに細々と店を開店してお陰さまで約20年。
オギャーと生まれた子も成人するという年月をカレーとスパイス、そしてネパール人とともに過ごして来ました。 


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開店当時、東京のネパール料理というと小岩のサンサールさん、江古田にアンナプルナさんくらいしか無かったのではと記憶しています。
それは非常にニッチな存在でした。 

インド料理店はマハラジャをはじめ、サムラートなど今もチェーン店としてその地位を確固たるものにしている店が数多く存在していました。

本格的なインドカレーを特別な空間で彫の深いインド人が給仕してくれる一種の特別感で人気があったのです。(私自身インドが好きで初めての海外旅行は南インドでした。1990年頃)


そういう現実から考えて、やはりインド押しで行こう、と夫婦で考えた結果、店名のサブタイトル(今の美味しいカレーとネパール料理・・の部分)は  「インドごはん&バー」というものでした。
これを記憶している人いますかね?いや、いないかな? 

開店当時のメニューにはポチポチとしかネパール料理は無かったのですが、徐々にネパール料理枠を増やしていきました。

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賄いで作ったネパール料理で、意外と常連さんが喜んでくれた料理をメニューに取り入れて今の状態になったわけです。 

そうこうしているうちに、「板橋三大カレー」という言葉をネットで見かけるようになりました。
今回このいたばしTIMESさんとの縁を作ってくれた「いたばし区のばら」ことロザリーさんが発信した言葉です。 

いまや伝説と化した板橋区役所近くのルチ、ハッピーロード脇のシナモン、そして我がマナカマナの三大カレー。


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マナカマナの店内のようす。


マナカマナ以外はバングラデシュ系。
当時の板橋バングラデシュ系は勢いがありましたからね。 
商店街を闊歩する顔の濃い人のほとんどがバングラデシュの人だったのではないでしょうか。 


そして、今ネパール系のカレー料理の店が大山周辺に数件。
これは当時からしたら考えられない状態です。

バングラデシュ系にかわり、大山商店街濃い顔のネパール率は大変なものです。

東京都全体をみてもネパール人は在日外国人数の第4位に入る程です。 
それに伴いネパール料理店も増え、ネパール料理も多くの人に認知され、その美味しさをわかってくれる方も多くなりました。
それは大変喜ばしいことです。 


マナカマナでも以前はあまり人気の無かったダルバート(ネパールの定食)が人気メニューとなっています。(ダルバートってなんなの?的な意見が大半でしたから……) 


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マナカマナのダルバート。


とは言っても、まだまだニッチな国ネパール。
少しでも皆さんに知ってもらおうと、マナカマナ店内でだけ読める紙上ブログこと「マナカマナNAMASTE通信」なるミニ新聞を私、齋藤は発行しています。

月に一度の更新を目標に(守れないことしばしば 汗)、ネパールに関するニュースやおもしろネタなどを手書きで書いています。
一人ご飯のお伴に、と気軽に始めてはや95号(8/10現在)。 


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マナカマナNAMASTE通信。


楽しみにしています!のお言葉や、座るや否やナマステ通信を手にとり熱心に読んでくださる姿に励まされながら続けています。

マナカマナ通信は紙上ですが今回はネット、いつもとは違う環境……。 
いたばしTIMESさんはいつものマナカマナ通信のように気軽に書いて下さい!とのこと。

そのお言葉に甘えて……いつものような、しょうもないネパールネタをご披露したいと思います。 




【なんでも身体で測ります。】

店の備品をいつも購入していた「テンポスバスターズ板橋店」。
入居するビルの解体で7月末に閉店するとのことになりました。

足りなくなりそうな物を買わなければといそいそとと愛車(パナソニック電動自転車)で出掛けることにしたワタクシ。 

閉店にはセールがつきものですから、それも期待しつつ…。
 
出かける前に厨房のスタッフに何かいるものが無いかと確認したところ、へたれてきたまな板のリクエスト。
サイズを聞くと現物を見せてこれくらいの、と言うのでチラリと目視確認。
いつもの見慣れたまな板なので、「ああ、あれな」の程度で出かけたわけです。 


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皆さんも家具などを買いに行き、うっかり大きすぎるものを買ってしまうことはありませんか?

大きな空間でたくさんの品物を見るのと、小さい空間とは全くサイズ感が違って錯覚してしまうこと。私はあります。そしてよく失敗します……。
 
テンポスバスターズの広い店内でたくさんの種類のまな板を眺めていると、サイズ感を失ってしまった私。
すっかりまな板の迷宮に潜りこんでしまったのです。 


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ここは、電話をしてスタッフにまな板の長さを測ってもらわねば!と早速電話。 
物差しかメジャーで測るようにお願いしました。


……が、電話の向こうでザワザワしているのがわかります。 


cmの測り方がわからないのか?いくらなんでもそれは……。
 
すると、スタッフから「エック ハート」という言葉。
「エック」は数字の【1】、「ハート」は【手】という意味のネパール語。

とっさに私は手を思い切り広げた時の長さか?と思いました。
が……いくら手の大きな男性が思いきり広げたところで、まな板の長さにしては 短すぎる。
しかし、聞き返しても「エック ハート」と繰り返すばかり。


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手を広げた長さ?


そこで一番小さなまな板を購入。

それでも私の思った「エック ハート」以上の大きさはありましたが…。 

店に戻りまな板を見せると、なぜか「ちいさくね?」的な反応。

「だってエック ハートって言ったじゃない?」と反論すると、
「エック ハートですよ、エック ハート!」と肘から広げた手の指先を指差して言うではありませんか!


「えええ~!そこ!?」 


「1ハート」とは手の平の長さでなく、肘から指先の長さだったのです。 
後日辞書で調べると、確かに単純に手という意味だけでなく、長さの単位としての1ハートは1/2ガザ(約45cm)と書いてありました。 


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この手の長さが正解。


因みに私が勘違いした手の平を広げた時の長さはビックというそうです。 


ネパールの田舎では土地のサイズを測るのもこの1ハートを使うらしく腕を並べて測るとか…。
人によって長さ違うよね?と突っ込みたくなりますが、それをもとに土地売買が行われるらしい…。


ゆるいにも程がある!! 


そういうわけで、スタッフのいうエックハートサイズよりかなり小さいまな板ですが、「ナン切るだけですから大丈夫」ということで無事使っています。 


このことがあって思い出すのが、ズボンを試し履きしないでウエストが入るか測る方法です。

首のまわりにズボンのウエストまわりを巻き付け、きっちりとスボンのウエストが首の後ろにまわれば入るという計測法。


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ネパール人はこの方法でよく測っています。お腹がでっぷり出ている人は大丈夫なのか?等、疑問はありますが…。
 
一度ユニクロあたりで試してみてはいかがでしょうか?
混んでいる試着室を横目に、サッと計測できるスマートなネパ式裏技。(入るかは保証できません) 


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ネパールとの付き合いは早20年以上の私ですが、まだまだ知らないことが多いです。
マナカマナ通信を書く時など、ネパール人本人にリアルなネパールについてネタを提供してもらっています。

時に関心、時に驚き。
そんな小話をまた皆さんにお伝えできたらいいなと思っています。
そして、今より少しネパールを身近に感じていただけると嬉しいです。

店内のマナカマナ通信もぜひ読みに来てください。
こんな感じのゆる~い通信です。 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

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マナカマナ

板橋区大山東町59-20 2F

営業時間: 11:00~15:00、17:00~22:30

定休日: 不定休

席数:30席

喫煙・禁煙: ランチは禁煙

公式ツイッターはこちら 




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