いたばしTIMESのコラム企画「オレに書かせろ!」
板橋の”食”に関わる人たちが、その人のスタイルと言葉でお店のこと、板橋のこと、自分のことを発信します。
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「湯麺 破天荒」の手塚と申します。
地下鉄都営三田線・新板橋駅と板橋区役所前駅のちょうど真ん中に位置する場所で営業しております。
いたばしTIMESの編集長・ちゅうぞうさんからコラムのお誘いをいただいていましたが、文章を書くのが苦手で、
「もう少し待ってね」「今ね、新商品考えているから待っててね」と、のびのびになってしまいました。
少しづつ時間をみつけて、書いては消してを繰り返し、やっと1つの記事程の長さになったので投稿させていただきます。
私は生まれも育ちも豊島区の庚申塚(とげぬき地蔵尊)で26歳で結婚するまで「塚っ子」(づかっこ)でした。
小・中・高と近場の学校に通い、大学も実家から通っていました。
結婚と同時に成増に転居しました。
妻は生まれは豊島区、育ちは北区の「滝野川っ子」です。
破天荒の人気メニュー「四川黒芝麻担々麺」
前説が長くなりましたが、私の仕事「食」について書いてみます。
祖父母に育てられた私は、家で出る甘い物と言えば、さつま芋を蒸して砂糖と豚肉が入った甘~い味噌汁でした。
小学4年生の時、祖父が買ってきた電子レンジ!
そこに付録として付いてきたレシピ本に、ケーキのスポンジの作り方がのっていました。
甘い物に飢えていた少年時代、お小遣いをかき集め、不出来ではありましたが、ショートケーキを作ったのを今でも覚えています。
破天荒の手作りスイーツメニュー
月日は経ち、大学生時代、友人の紹介でケーキ屋でアルバイトをしたのが今に繋がります。
元々、勉強があまり好きではなく、小・中・高は野球三昧。
大学も程々に、そのままケーキ屋に就職しました。
そこは喫茶店も手がけていたので、ケーキだけではなく、軽食も学ぶ機会があったので、ケーキ専門と言うより「食全般」に大変興味を持ちました。
隠れた人気メニュー「ふわっとろっ杏仁豆腐」
そこでは約8年経験をつませて頂き、次はさらに食に関して広く知りたい!学びたい!と考え、洋菓子の材料や機械を輸入する貿易会社の研究室に入りました。
本社が神戸にあったので月に東京⇔神戸間を行き来し、名古屋や隠岐の島などへ研修会講師として指導や研究の仕事をしていました。
妻と二人三脚、ある程度の資金も貯まりましたので、「パティスリーココット」を開店しました。
メッチャ黒ゴマ!「コンクリート」
仲間と共同でデパートに出店したり、新商品として雑誌に取り上げて頂いたりと忙しく日々を過ごしていましたが、訳があり店を閉めることに。
次の店舗を探す間、ケーキにこだわらず飲食全般をしてみたいなあと思い、飲食事業を広く運営している会社に入社しました。
1~2年程勤めたら、また自分で店舗を持とうと考えていましたが、そこで「中華料理」に出会ったのです。
仕事も大変面白く、学ぶこともたくさんあり、気づけば8年...。
その経験を活かし、今があります。
四川麻婆丼
たまたま妻が自転車で板橋に行った時、貸し店舗の貼り紙を見つけてきました。
家から近く、板橋のパン屋さんでアルバイトをしていたこともあり、2006年に現在の店前の大通り向かいに「破天荒」をオープンし、約7年ほど運営しました。
現在の場所に移転前の「破天荒」
また訳があり閉め、中3年半程度休業し、2016年に板橋の地に帰ってきました。
あの頃、小学生だった子が高校生になっていたり、アベックだった2人が結婚していたりと3年半も経てばいろいろな話もあり、とても楽しく過ごしています。
汁なし担々麺
今は担々麺の店として認知されていますが、最初は50~60のメニューがあり、担々麺専門ではなかったのです。
しかし、今は80~90%のお客様が担々麺をご注文され、破天荒=担々麺の店と定着しています。
前の店舗からそうでしたが、今回の店舗の内装も自分でコツコツと行い、試行錯誤しながら作りました。
ケーキ店の時から新しいレシピを考えるのが好きで、破天荒では毎月”今月の麺”として、その月でしか食べられない新作を提供しています。
夏季限定「冷やし担々麺」
今も店のスタッフといろいろと破天荒でしか食べられない麺、飯を考えています。
かなり新作のストックはあるので、後は細かい味の訂正や商品化に向けて、日々奮闘しています。
お近くに来た際にはぜひ破天荒の坦々麺を食べてみてください。
次回、また書かせて頂けるとしたら、空白の3年半(食とはあまり関係ないかな?)も書きたいなあ。
湯麺 破天荒 手塚
湯麺 破天荒
住所:板橋区板橋4-12-2
営業時間:11:30~14:30、18:00~22:00(土日祝は~21:00)
定休日:火曜
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