こんにちは。
編集長のちゅうぞうです。
ある日、僕の元に読者さんから届いたメッセージ。
最近ハクビシンを見かけます。
ごく普通に日中、道を横断していたり…
ネットで調べると、電線を器用に歩くこともできるし、タヌキのような大きな尻尾と、顔に白い線があるのが特徴で、田舎では畑の作物いちごなどがやられたらするみたい…結構力もあるらしく、家の屋根裏とかに入り込んでしまうと厄介らしい…近所には古いおうちも結構あるし…なんだか怖いなぁと思っていたら、ついにわが家のところで、同じサイズくらいの2匹が低い塀のところでウロウロしているのを目撃!!
この同サイズって、まさか板橋で生まれてるってことでしょうか?!どこかの空き家を住み家にしてるとか?!板橋区役所のホームページで確認しましたが、特別な害があった場合でないと報告が出来ず。
近隣には野良猫に餌を与えている方々もいらっしゃるし、このハクビシンたち毛並みも良くて、何を食べているんだろう…害があってからでは遅くない??と思うと共に、なんとか役所の方で対処していただけないかと、愛読の板橋タイムズさんに投稿した次第です。
※一部文の内容を変更しています。(ほぼ原文です)
わ!大きなハクビシンが2匹。
たしかに自宅の塀で発見したらかなり怖いかも…。
いたばしTIMESにはいろいろな人からいろいろな相談が寄せられます。
中には無理難題も少なくないけど、きっと同じように不安に思ってる人も多いだろうし、僕でも区役所に聞きに行くぐらいはできそう。
※記事は下に続きます
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まず前提として、ハクビシンって板橋区全域に出没してるそうです。
なんとなくのイメージで板橋区南部の方はいないんじゃないかと思ってたけど、そんなことはないらしい。全域です。
読者さんの言う通り、被害がある場合は区役所に相談できます。
→板橋区役所公式サイト「ハクビシンの被害について」
【被害があってからでは遅くない??】
この問いにはまず、「被害とは何か?」から考えないといけないんですね。
職員さん曰く、ハクビシンはおとなしくて人を襲うことはないそうです。
人を見たら逃げていくらしい。
(もちろん野生動物なので追い詰めると反撃する可能性はある)
なので人的被害は報告されたことがない、と。
では、想定できる被害は何かというと、
・家屋に巣を作り、糞尿の悪臭など衛生的な被害
・農作物を食べてしまう被害(柿をよく食べるらしい)
この2点が多いそうです。
近所や自宅の庭などで糞をしている程度だと被害とは認めずらいらしい。
(木酢液を置くのがよいそうです)
【区役所で対処できないの??】
前提として鳥獣保護管理法という法律があって、ハクビシンは「外来生物」に指定されています。
一般の人はもちろん、区でも勝手に捕まえてしまうと違法になってしまうんですね。
区では報告された被害が該当する場合、知事・大臣に申請をして、捕獲許可を持つ事業者に委託しています。
ちなみに、アライグマは「特定外来生物」に指定されていて、ハクビシンと違って気性が荒く、積極的に防除しているそうです。
タヌキは外来生物ではなく、在来種なので防除対象になっていません。
(ハクビシン同様におとなしく、人を見ると逃げていくらしい)
ネズミは鳥獣保護管理法の対象外なので一般人でも駆除が可能なんですね。なるほどなあ。
【餌付けはダメ、絶対】
野生動物への餌付けは絶対にしないようにしてください!とのことでした。
猫に餌付けした餌とかをハクビシンが食べてしまって、人間に慣れていってしまうらしい。
【板橋区にタヌキは昔話じゃない】
お話を聞いて意外だったのは、ハクビシンだけでなく、タヌキやアライグマの相談件数は年々増加傾向にあるそうです。
「一昔前は板橋でもタヌキをよく見た」なんてことを昔話のように聞くことがありますが、もしかしたら昔より増えているかもしれません。
それか昔はいるのが当たり前だったから相談しなかったのか…わかりません。
(いつから昔?というのは置いておいて)
【さいごに】
読者さんの期待に応えられた気は全くしませんが、実際に区役所に聞きに行って、初めて知ることばかりでした。
法的に対応できない線引きを認識しつつ、できる対策を個人で実践していく必要がありそうです。
より詳細なことは板橋区公式サイトで確認したり、担当課へ相談したりしてみてください。
→こちら
※読者さま、情報提供ありがとうございました!