志村坂上のトンネルマーケットにある駄菓子屋さん「田中菓子店」で93歳の店主・田中さんにお話聞いてきた。

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志村坂上のディープなスポット「第一ストア」(通称:トンネルマーケット)の中に昔ながらの駄菓子屋さんがあるのをご存知でしょうか。

看板はないですが、店名は「田中菓子店」というそうです。

地図ではここ↓

板橋区志村1-35-10。

※記事は下に続きます

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お店に向かって左は志村銀座商店街(しむらん通り)がすぐ。
隣は立喰いそば「さかうえ」です。

壁がトンネル感ありますよね。

右側。

トンネル内は閉店してしまった場所が多いですが、反対側の入口には2021年にオープンした「きくちゃん弁当」があります。

こんなに品揃えが豊富な駄菓子屋さんって珍しいと思います。
店主の田中さんにお話を聞けました。

田中さんはなんと93歳!
今も現役かつお一人でお店を切り盛りしています。

店名の書かれた看板がないので聞いてみたら、最初は「田中屋」とおっしゃっていたのですが、

しばらくして「田中菓子店だな」と言い直されていました。

お店の開業は昭和22年(1947年)。
今年(2022年)で創業75年になるんですね。

現店主の田中さんが創業されたそうなので、18歳の時からお店に立ち続けている計算。すごいな…!

トンネルマーケットそのものが昭和22年に誕生したので、その始まりからお店が存在していたみたい。

ただ、ずっと駄菓子屋さんではなかったらしく、本屋をやったり、おもちゃ屋をやったり、果物屋をやったりされていたそうです。

お店の一角にあった駄菓子コーナーがどんどん広くなり、今では駄菓子屋になったのだとか。

「昔は都電が止まって、周りは何もなかったからたくさんお客さんが来たよ。
地下鉄ができて、スーパーができてからは人が少なくなった」
と。

今は静かなトンネルマーケットですが、昔は30〜40店舗もあったらしい。

お店の運営はご自身の健康のためにやっているそうです。
人と話すことが健康にも良いと体感されているみたい。

「1人で家にいるとぼけちゃってダメだよ」

そんな風にお話されていました。

お店の営業時間と定休日も聞いてはみたのですが、

用事ができたら休んじゃうから営業時間も定休日も決められない」とのこと。

開いてたらラッキー、そんな感じで訪れてみると良さそうです。

年季の入ったソロバン。歴史を感じるなあ。

お店には小さい子供を連れたお母さんやお父さんが来店することが多いそうです。

トンネルを抜けていくと、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える小さなマーケット。

このマーケットと同じだけの歴史を歩んできた田中さん。
帰り道は、直接お話が聞けた嬉しさが込み上げてくるのと同時に、いつまでもお元気でいらっしゃることを願わずにはいられなかった。

心にゆとりを持って、駄菓子のお買い物を楽しんでいただけたら嬉しいです。

※AKINAさん、読者さま、情報提供ありがとうございました!

Store 店舗情報

店舗名 田中菓子店
住所 板橋区志村1-35-10
営業時間 不定
定休日 不定休

※記事の内容は取材時のものです。最新情報はお店で直接、または公式情報でご確認ください。