板橋ブランド野菜「志村みの早生大根」を収穫してきた。

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板橋ブランド野菜「志村みの早生(わせ)大根」を知っていますか?

「江戸東京野菜」に数えられる板橋区の伝統野菜。
練馬大根は有名だけど、志村みの早生大根を知ってる人は少ないのでは。

板橋区徳丸にある農家さんを訪ねてきました。

きっかけは、いたばしTIMESのイベント。
板橋で食材を集めて作る板橋ラーメン企画。

板橋だけのオリジナル野菜・志村みの早生大根を主役にしたラーメンを作りました。

※記事は下に続きます

※記事は下に続きます

農家のご主人・木村繁夫さん(89歳)

「いつからこの場所で野菜を作っているんですか?」と尋ねたら…

なんと江戸時代から!

木村さんで5代目か6代目なのだとか。
おじいさまが近くを通った国定忠治(※)を実際に見たという逸話も残っているそうです笑。

※「赤城の山も今宵限り」の名セリフで知られる江戸時代の侠客。

江戸時代に板橋区志村町の「みのきち」という人が栽培を始め、早生大根だったので「みの早生大根」と呼ばれるようになりました。

練馬大根から選別されたとされています。

JA東京中央会公式サイトより
木村さんのご厚意で、大根抜きの収穫体験までさせていただきました。

けっこうな力を込めてようやく引っこ抜けました!

よく見る青首大根よりもスタイリッシュな見た目ですよね。

水分量が少なく、辛みが強いのが特徴。

昔からお蕎麦屋さんで使われることが多かったとか。
(今でも近隣のお蕎麦屋さんで提供されることもあるそうです)

東京23区とは思えない、のどかな風景。

歴史ある志村みの早生大根ですが、生産する農家さんが少なくなり、一時期は途絶えてしまったそうな。

10年くらい前に復活させる取り組みが始まったそうです。

収穫した大根は、息子の博之さんと一緒に洗ってくれました。

ご自宅のお庭にもお邪魔したのですが、ここが板橋区であることを忘れてしまうぐらいナチュラルに農家さんでした。

キレイになった志村みの早生大根。立派!
板橋にはこんなにユニークなブランド野菜があったんですね!

購入できる場所を聞いたのですが、基本的には一般販売はしていません。

生産数がとても少ないらしく、作っているのは10軒ほどの農家さん。

なので、一般の人が目にする機会は「板橋農業まつり」などのイベント時のみ。

ちなみにどうしても買いたいなんて人は、イベントで購入するか、「JA東京あおば」に問い合わせてみると相談できるとのことです。