板橋区立教育科学館で開催された、いたばしサイエンストークショーに行ってきました。
テーマは「恐竜研究最前線!化石が語る恐竜の生きざま」。
ゲストは福井県立大学恐竜学研究所の河部壮一郎先生。
小さい頃から恐竜に興味があり、恐竜の子孫とされる鳥の研究をされてきたそうです。
とても人気で、予約開始30分で満席になったとか。
地図ではここ↓
板橋区常盤台4-14-1。最寄りは上板橋駅です。
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虫メガネで見たり、模写したり…はじまる前からすでにスゴイ熱気です。
恐竜時代の地層があることが分かり、発掘が始まったそうです。
(残念ながら、東京には恐竜時代の地層はないらしい)
新種って、土の中から出てすぐ分かるわけではなく、バラバラな状態のものを組み立て、他のと照らし合わせて、違うって分かってからになるそう。
なので、新種かどうか分かってない骨がまだまだあるみたい。
地震の多い日本では、化石が見つかっても、バラバラなことが多く、とても大変な作業です。
脳の形や三半規管の方向を見ると、恐竜の特徴が分かるらしく、CTスキャンして、その形を見る研究が進んでいるそうです。
トリケラトプスの三半規管の方向で、角を前に向けていたことが判明。
トリケラトプスの頭はこの方向と思っていましたが、もっと前傾姿勢だったのですね。
この化石、実は、奥歯までそろっていて、とても貴重らしく、福井県でCTスキャンされて帰ってきたそうです。
これがいつでも無料で見られるってスゴイことなのかも。
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その中で「ティラノミムスは、ティラノサウルスと違う種類なのに、どうしてティラノとついているの?」という質問。
こたえは福井県立恐竜博物館公式サイトに載っていました。
「ティラノ」は「あばれんぼう」、「ミムス」は「もどき」という意味です。
ティラノミムスの腰の骨の一部に、ティラノサウルスとその仲間にしかいないとされてきた特徴があることから、
「ティラノもどき」という意味で名づけられました。名前は似ていても、体つきや暮らしぶりはティラノサウルスとはちがう点が多いので、まちがえないように気をつけてくださいね。
福井県立恐竜博物館公式サイトより
なるほど、名前が似ていても、ちがうんですね。
そのことに気づいて質問するってレベルが高い…。
教育科学館で市民といっしょに科学を楽しむ活動をしてくれる小中学生が受けとれるものらしいです。
河部壮一郎先生の研究は、2024年4月発売の「デジタル時代の恐竜学」にくわしく書かれています。
→こちら
テーマは恐竜でしたが、生物学、地学などに派生し、とんでもなく濃い内容でした。
それにしても、子どもって、むずかしい内容でも、興味のあることは集中して聞けますね。
この名刺は昨年末に登場。
1人ずつちがうキャラクターになっています。
スタッフさんに「名刺ください!」と言うともらえるので、ぜひ声をかけてみてください。
教育科学館には、子どもが楽しめる工夫がたくさんあるみたいです。