赤塚の板橋区立美術館で「戦後80年 戦争と子どもたち」開催。2025年11月8日(土)から

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赤塚の板橋区立美術館で「戦後80年 戦争と子どもたち」が2025年11月8日(土)~2026年1月12日(月・祝)に開催されます。

(出典:以下画像は板橋区立美術館公式サイト

戦後80年を迎える今年、子どもたちの姿を通じて“戦争”と向き合う企画展です。

地図ではここ↓

板橋区赤塚5-34-27。西高島平駅から歩いて15分ほど。
成増駅と高島平駅から路線バスでバス停「区立美術館」下車すぐ。

※記事は下に続きます

※記事は下に続きます

左:松本竣介《りんご》1944年 個人蔵(板橋区立美術館寄託)
右:小杉放菴《金太郎遊行》1944年 栃木県立美術館蔵

今から約80年前、日本の美術家たちは戦中・戦後を生きる子どもたちをどのように表現したのでしょうか。また、当時の子どもたちはどのような美術に触れていたのでしょうか。

戦時下、材料が配給制となり、発表や表現に制限が加えられる厳しい状況においても、美術家たちは子どもたちを希望の象徴として表現しています。

以降の引用文は板橋区立美術館公式サイトより

左:北川民次《作文を書く少女(慰問文を書く少女)》1939年 名古屋市美術館蔵
右:青柳喜兵衛《天翔ける神々》1937年 北九州市立美術館蔵

しかし一方で、当時の子どもたちは「少国民」として育まれる存在でもありました。

出征する兵士を見送り、勤労奉仕に参加するなど、総力戦を支える一員としての姿もまた、作品に表されています。

そして戦後、焼け野原となった場所から再び立ち上がる時にも、子どもたちの姿は心の支えとして描かれたのです。

左:中尾彰《勤労奉仕》1944年 茅野市立北山小学校蔵
右:水原房次郎《夏の夜 戦果をききいる少年達》1942年 福岡県立美術館蔵

本展では、戦時中から終戦直後にかけて制作された、子どもを主題とする作品や、子どもたちに向けた絵本、教科書、紙芝居などの大人が提供した印刷物、さらには子どもたち自身が戦時下に描いた作品をご紹介します。

麻生三郎《子供》1948年 弥栄画廊蔵

これらの「子ども」をめぐる美術を、その時代背景とともに読み解くことで、激動の時代に美術家たちが子どもたちに向けていた眼差しとはどのようなものであったのかを検証します。

講演会・対談

戦争と子どもをテーマにした講演や対談が多数予定されています。

講演会「子どもたちの戦争」
日にち:2025年11月29日(土)
時間:14:00~15:30
講師:小林エリカ 氏(作家・アーティスト)

対談:松本竣介の「子どもの時間」
日にち:2025年12月7日(日)
時間:14:00~15:30
講師:松本 莞 氏(松本竣介次男)、田中 淳 氏(大川美術館館長)

講演会「絵本『いま、日本は戦争をしている』で、80年をさかのぼるー」
日にち:2025年12月14日(日)
時間:14:00~15:30
講師:堀川 理万子 氏(画家・絵本作家)

講演会「戦時美術の『子どもたち』」
日にち:2025年12月20日(土)
時間:14:00~15:30
講師:河田 明久 氏(千葉工業大学教授)

講演会「モダニズム画家と戦争と子ども」
日にち:2025年12月27日(土)
時間:14:00~15:30
講師:弘中 智子 氏(板橋区立美術館 学芸員)

申込開始日は2025年11月15日(土)。
申込方法は公式サイトのwebフォームから、先着順です。

11月15日(土)・12月6日(土)にはスライドトークも開催。
申し込み不要で気軽に参加でき、専門家の解説を聞きながら作品やテーマへの理解を深められます。

戦争を生きた子どもたちの声なきメッセージに触れながら、今を生きる私たちが平和について考えるひとときとなりそうですね。

気になる人は公式サイトもチェックしてみてください。

イベント名 戦後80年 戦争と子どもたち
日にち 2025年11月8日(土)~2026年1月12日(月・祝)
時間 9:30~17:00
(最終入場 16:30)
場所 板橋区立美術館
(板橋区赤塚5-34-27)
観覧料 [一般]900円
[大学生]600円
[高校生以下]無料
*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
休館日 月曜日・11月25日(火)
12月29日(月)~1月3日(土)
※11月24日(月・振)・1月12日(月・祝)は開館
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